塩害によってボディにサビが浮いたりすると事故車扱いになります
過去に事故を起こして、フレームなどに致命的な損傷を受けると、事故車扱いとなってしまい、査定額が大きく下がってしまうというのはご存知の方も多いことでしょう。
損傷の度合いによっても異なりますが、事故車の場合は同年式の中古車のおよそ半値程度にまで評価が下がってしまいます。
「自分は過去に事故など起こしたことはないし、そういった心配はない」
そんなふうに思っている人もいるかも知れませんが、車の査定において事故車扱いになるのは、事故を起こした車だけとは限らないのです。
実は、塩害によってボディに浮いたサビや、それが原因でボディに穴が空いてしまったときにも、事故車扱いになることがあるのです。
塩害によるボディの痛みも、ドアの一部などであれば大きな問題にはなりませんが、ピラーやフロア周りなど、車の基本構造部分にまでその被害が及ぶようであれば、間違いなく事故車扱いになってしまいます。
塩害によって、ボディのフレーム部分の強度が落ちてしまう可能性があるわけですから、車としての走行性能に影響が出てくる可能性があるからです。
ですから、過去に一度も事故を起こしたことがない人であっても、海の近くに住んでいたりする場合には塩害によって事故車と判断されることもありますので、日頃から車の保管方法やコーティングなどのメンテナンスをしっかりと行っておくことが大切です。
また、塩害以外では、雹(ひょう)などの被害によっても事故車扱いとなることがあります。
大粒の雹が降ってくることで、屋根がボコボコになってしまうことがあります。
ドアやボンネットなどの凹みであれば事故車扱いにはなりませんが、屋根の場合にはそうはいきません。
屋根は車の基本構造部分にあたるために、損傷を受けることで事故車扱いになってしまうのです。
このように、日頃から安全運転をしていて過去に一度も交通事故を起こしたことがなかったとしても、自然災害によるボディの劣化や損傷が原因で事故車扱いになってしまうことがあるので、十分に注意をしましょう。